HERO JET LI INTERVIEW
CATEGORYたいやん関係
2002.12.18 香港コンベンションセンター「シアター2」
◆『英雄(邦題:HERO)』に出演するにあたり、何を大切に思いましたか?
『英雄』は、僕にとっても特別な映画です。これまでにも多くの映画を作ってきましたが、父、母、先生など大切な人を奪われ、復讐を誓い、そのために マーシャル・アーツを修行するというストーリーのものが大半でした。しかし、『英雄』ではマーシャル・アーツを通して、「平和」や「愛」を説いているの で、その点では、従来の映画よりも大きな意義を持つ映画だと思っています。
◆どうして、今、髪を伸ばしているのでしょうか?
新しい映画をパリか、ロンドンで撮影するのですが、演じる役の髪型がまだ分からないので、長く伸ばしています。長く伸ばしておけば、プロデューサーやディレクターの要求に合わせて、髪を短くできますが、最初から短いと、切ることは出来ませんからね。
◆『英雄』の撮影中に心に残る面白いエピソードがあったら、教えて下さい。
そうですね、面白いエピソードですか。今回の『英雄』は、本当に楽しんで撮影することができました。立地的に撮影をするのが難しい場所もあり、車で 5~6時間ほどかけてその撮影現場に向かったこともありましたが、本当に楽しんで撮影をしていたので、苦にはなりませんでした。これはスェタン(地名)と いう湖がある場所で撮影していたときのことなのですが、監督が湖をぜひとも「鏡」のように使って効果的に撮影したいと希望したので、風が止むまで待機する こともありました。撮影では、ワイヤーを使うことが多かったので、ドニーと僕は吊り上げられたまま待機することもあって、大変でしたね。
◆以前にコン・リーが出演している『始皇帝暗殺』という映画がありましたが、『英雄』はこれをリメイクしたものですか?
いいえ。歴史的背景は似ていますが、『英雄』はリメイクではなく、まったく異なる内容の映画です。『英雄』は、チャン・イーモウ監督の初のアクション映画です。彼はこのアクション映画を通じて、彼なりの哲学、世界観、および考えなどを説いています。
◆『モンク・イン・NY』プロジェクトに何か進展はありますか?
この映画は、必ず作りたいと思っています。なぜなら、これまでにたくさんのアクション映画を作ってきたのですが、時々、道で子供たちに会うと 「ジェット、やっつけろ、やっつけろ」と言われるので、ここ数年は、胸が痛むことがあるのです。僕は、マーシャル・アーツは、映画のストーリーの「中心」 ではなく、その「一部」にすぎないと思っています。重要なのは、映画を通して、平和や愛を伝えることだと思っています。だから、「善」と「悪」の闘いを通 して、平和を共有することの大切さを伝えることができるような映画を製作できればと思っています。しかし残念なことに、この種の映画はマイナーで、映画会 社がなかなかサポートしてくれないのです。だから、映画会社が製作する映画に出演して、自分の映画のための資金を作らないとだめですね。時間ももっと必要 ですが、必ず、『モンク・イン・NY』は作ります。この映画の脚本が、完成したので、一度、映画会社に見せました。しかし「アクションがないのはなぜ?」 と聞かれたので、僕は「NYでお坊さんがどうやって誰と闘うんだい?」というやりとりがあり、折り合いがつかなかったので、脚本をもって帰りました。です が、将来、この映画は必ず制作するつもりです。
◆「THE ONE」の最後のシーンは自分と戦う場面ですがその時の技は以前の作品「精武英雄(邦題:フィスト・オブ・レジェンド)」と概念が同じですか?
これまで作ってきた映画でも、確かに「同じ動き」を繰り返し使ってきました。人間の両手と両足の動きには限りがあるので、必然的に同じ動きを繰り返 すことになります。しかし重要なのは、映画のキャラクターやストーリーに意義をもたせるために、「どのようにマーシャル・アーツを活用するか」ということ でしょう。つまり例えると、これは「音楽」と同じことだと思います。同じ音を使っても、他の音との組み合わせや構成の仕方ひとつで、美しい旋律になった り、ひどい旋律になったりします。だから、映画で同じ動きを繰り返し使うことには抵抗はありませんが、ベストを尽くして、動きを異なるアングルでとらえ て、動きに新鮮味を与えることができるようにしています。以前にも、ドニー・イェンとは闘ったことはありますが、実際には『英雄』では、2人で向かいあっ て立って、頭のなかで闘うというシーンもあります。このように、新しいアングルでとらえて、新しいものを生み出す努力をしています。
◆質問したいのは娘さんとの事で忘れられない出来事がありますか?
今回のツアーに来る前に、ワーナーブラザーズさんから「CRADLE 2 THE GRAVE(邦題:ブラックダイヤモンド)」の映画の予告編が届 いたので空港に行く前に娘と一緒に見ました。見終えた後に、娘が「パパ、いい仕事をしたね!」と言ってくれたのが、うれしかったです。
◆まず、他の国のファンも今回のファン集会に参加するようにしてくれなければ、ここに今日いることもできなかったので、まず、そのことに感謝したいです。ところで、このような会をアメリカでも開催しようとは思いませんか?開催にあたっては、いろいろと大変でしょうか。
もちろん!時間と都合がつけば、開催したいと思います。
◆新作の撮影では、どのくらい海外にいる予定ですか?
4ヶ月くらいヨーロッパに滞在する予定です。
◆GFNのウェブサイトについてどう思いますか?
香港、台湾、中国、そして日本からサポートには、本当に感謝しています。だから今日もこうして、ここに皆さんといることができるわけです。ここにい る皆さんは、単なる映画ファン、アクション映画ファンだとは思っていません。皆さんは、「JetLiのファン」だと思っています。皆さんは、僕をサポート し、そのおかげで僕は成長することができます。ですから、本当にウェブサイトを通して、僕を世界中からサポートしてくれる皆さんに感謝しています。ときど き、僕もウェブサイトを読みます。時間があるときは、かなり多くの内容を読んでいます。ウェブサイトを通して世界中に、僕をサポートしてくれる大家族がい る感じです。なぜなら、僕の誕生日、娘の誕生日、妻の誕生日、なんでも知ってますからね。僕のことも、僕の映画のことも、本当に想ってくれるので、感謝し ています。
◆来年は、日本のファンのために来日できるでしょうか?
時間があれば、行きたいですが、良く分かりません。日本でも公開時期も分かりませんし、来年の最初の4ヶ月間は、ヨーロッパで新作の撮影もありますし、おそらく『英雄』での来日は難しいかもしれませんが、次回の映画では実現できるかも知れません。
◆オーストラリアで撮影をすることを考えたことはありますか?「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ・アンド・アーストラリア」みたいなのを考えていたのですが。
多くの人からオーストラリアは、映画を撮影するには、すばらしい場所であることを聞いています。政府もサポートしているし、オーストラリアの人も映 画は好きなので。今では、メジャーな映画もかなりオーストラリアで制作されていますから。提案してくれたような映画を実現することができるかどうかは分か りませんが、オーストラリアで撮影できる機会があればと思っています。実際に『英雄』でも、特殊効果の処理などをするために、多くのオーストラリア人ス タッフが参加してくれましたから。
◆『英雄(邦題:HERO)』に出演するにあたり、何を大切に思いましたか?
『英雄』は、僕にとっても特別な映画です。これまでにも多くの映画を作ってきましたが、父、母、先生など大切な人を奪われ、復讐を誓い、そのために マーシャル・アーツを修行するというストーリーのものが大半でした。しかし、『英雄』ではマーシャル・アーツを通して、「平和」や「愛」を説いているの で、その点では、従来の映画よりも大きな意義を持つ映画だと思っています。
◆どうして、今、髪を伸ばしているのでしょうか?
新しい映画をパリか、ロンドンで撮影するのですが、演じる役の髪型がまだ分からないので、長く伸ばしています。長く伸ばしておけば、プロデューサーやディレクターの要求に合わせて、髪を短くできますが、最初から短いと、切ることは出来ませんからね。
◆『英雄』の撮影中に心に残る面白いエピソードがあったら、教えて下さい。
そうですね、面白いエピソードですか。今回の『英雄』は、本当に楽しんで撮影することができました。立地的に撮影をするのが難しい場所もあり、車で 5~6時間ほどかけてその撮影現場に向かったこともありましたが、本当に楽しんで撮影をしていたので、苦にはなりませんでした。これはスェタン(地名)と いう湖がある場所で撮影していたときのことなのですが、監督が湖をぜひとも「鏡」のように使って効果的に撮影したいと希望したので、風が止むまで待機する こともありました。撮影では、ワイヤーを使うことが多かったので、ドニーと僕は吊り上げられたまま待機することもあって、大変でしたね。
◆以前にコン・リーが出演している『始皇帝暗殺』という映画がありましたが、『英雄』はこれをリメイクしたものですか?
いいえ。歴史的背景は似ていますが、『英雄』はリメイクではなく、まったく異なる内容の映画です。『英雄』は、チャン・イーモウ監督の初のアクション映画です。彼はこのアクション映画を通じて、彼なりの哲学、世界観、および考えなどを説いています。
◆『モンク・イン・NY』プロジェクトに何か進展はありますか?
この映画は、必ず作りたいと思っています。なぜなら、これまでにたくさんのアクション映画を作ってきたのですが、時々、道で子供たちに会うと 「ジェット、やっつけろ、やっつけろ」と言われるので、ここ数年は、胸が痛むことがあるのです。僕は、マーシャル・アーツは、映画のストーリーの「中心」 ではなく、その「一部」にすぎないと思っています。重要なのは、映画を通して、平和や愛を伝えることだと思っています。だから、「善」と「悪」の闘いを通 して、平和を共有することの大切さを伝えることができるような映画を製作できればと思っています。しかし残念なことに、この種の映画はマイナーで、映画会 社がなかなかサポートしてくれないのです。だから、映画会社が製作する映画に出演して、自分の映画のための資金を作らないとだめですね。時間ももっと必要 ですが、必ず、『モンク・イン・NY』は作ります。この映画の脚本が、完成したので、一度、映画会社に見せました。しかし「アクションがないのはなぜ?」 と聞かれたので、僕は「NYでお坊さんがどうやって誰と闘うんだい?」というやりとりがあり、折り合いがつかなかったので、脚本をもって帰りました。です が、将来、この映画は必ず制作するつもりです。
◆「THE ONE」の最後のシーンは自分と戦う場面ですがその時の技は以前の作品「精武英雄(邦題:フィスト・オブ・レジェンド)」と概念が同じですか?
これまで作ってきた映画でも、確かに「同じ動き」を繰り返し使ってきました。人間の両手と両足の動きには限りがあるので、必然的に同じ動きを繰り返 すことになります。しかし重要なのは、映画のキャラクターやストーリーに意義をもたせるために、「どのようにマーシャル・アーツを活用するか」ということ でしょう。つまり例えると、これは「音楽」と同じことだと思います。同じ音を使っても、他の音との組み合わせや構成の仕方ひとつで、美しい旋律になった り、ひどい旋律になったりします。だから、映画で同じ動きを繰り返し使うことには抵抗はありませんが、ベストを尽くして、動きを異なるアングルでとらえ て、動きに新鮮味を与えることができるようにしています。以前にも、ドニー・イェンとは闘ったことはありますが、実際には『英雄』では、2人で向かいあっ て立って、頭のなかで闘うというシーンもあります。このように、新しいアングルでとらえて、新しいものを生み出す努力をしています。
◆質問したいのは娘さんとの事で忘れられない出来事がありますか?
今回のツアーに来る前に、ワーナーブラザーズさんから「CRADLE 2 THE GRAVE(邦題:ブラックダイヤモンド)」の映画の予告編が届 いたので空港に行く前に娘と一緒に見ました。見終えた後に、娘が「パパ、いい仕事をしたね!」と言ってくれたのが、うれしかったです。
◆まず、他の国のファンも今回のファン集会に参加するようにしてくれなければ、ここに今日いることもできなかったので、まず、そのことに感謝したいです。ところで、このような会をアメリカでも開催しようとは思いませんか?開催にあたっては、いろいろと大変でしょうか。
もちろん!時間と都合がつけば、開催したいと思います。
◆新作の撮影では、どのくらい海外にいる予定ですか?
4ヶ月くらいヨーロッパに滞在する予定です。
◆GFNのウェブサイトについてどう思いますか?
香港、台湾、中国、そして日本からサポートには、本当に感謝しています。だから今日もこうして、ここに皆さんといることができるわけです。ここにい る皆さんは、単なる映画ファン、アクション映画ファンだとは思っていません。皆さんは、「JetLiのファン」だと思っています。皆さんは、僕をサポート し、そのおかげで僕は成長することができます。ですから、本当にウェブサイトを通して、僕を世界中からサポートしてくれる皆さんに感謝しています。ときど き、僕もウェブサイトを読みます。時間があるときは、かなり多くの内容を読んでいます。ウェブサイトを通して世界中に、僕をサポートしてくれる大家族がい る感じです。なぜなら、僕の誕生日、娘の誕生日、妻の誕生日、なんでも知ってますからね。僕のことも、僕の映画のことも、本当に想ってくれるので、感謝し ています。
◆来年は、日本のファンのために来日できるでしょうか?
時間があれば、行きたいですが、良く分かりません。日本でも公開時期も分かりませんし、来年の最初の4ヶ月間は、ヨーロッパで新作の撮影もありますし、おそらく『英雄』での来日は難しいかもしれませんが、次回の映画では実現できるかも知れません。
◆オーストラリアで撮影をすることを考えたことはありますか?「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ・アンド・アーストラリア」みたいなのを考えていたのですが。
多くの人からオーストラリアは、映画を撮影するには、すばらしい場所であることを聞いています。政府もサポートしているし、オーストラリアの人も映 画は好きなので。今では、メジャーな映画もかなりオーストラリアで制作されていますから。提案してくれたような映画を実現することができるかどうかは分か りませんが、オーストラリアで撮影できる機会があればと思っています。実際に『英雄』でも、特殊効果の処理などをするために、多くのオーストラリア人ス タッフが参加してくれましたから。