2007年1月27日

僕は親友の一人から電話をもらい、SPIRITで最優秀男優賞を獲得したと知らされました。
僕は友人が冗談を言ってるのだと思ったんですよ！僕はとても理性的な人間です。２７年間映画を撮ってきましたが、商業的な作品ばかりを作ってきたので、賞を受けるということを考えたことがなかったのです。

子供の頃は違いました。
武術で競い合っていた頃、僕の目標はチャンピオンになることでした。５年間連続武術チャンピオンになり、その後映画の世界に入りました。
しかし映画を作り始めてからは、受賞することを考えたことがありません。僕はただよい映画を作り、興行的にも成功するように、と望んでいるだけです。

でもSPIRITは、僕が心から作った作品です。とても個人的な物語です。この作品を使って、僕が武術につして人生で学んできたこと全てを表したかったのです。
偉大な達人、霍元甲を通して、僕が武術についてどう思っているのかを、彼の物語を利用して伝えたかったのです。また、この作品を僕の映画人生の転機としたかったのです。
それは、今までのところ、僕の映画人生の全ては武術の普及にかたむけられてきたからです。SPIRITの後、武術の普及のためというのは、僕の映画製作の中心ではなくなることを望んでいます。

香港批評家協会には感謝を述べたいと思います。僕の心を理解してくれました。この物語を僕は心のままに描き、演じる技術には焦点を置きませんでした。心の中から物語を語っただけなのです。あらゆる会話や、物語のあらゆる局面、あらゆる場面に、僕は心から演じたのです。
物語を書く時も、武術についての思いを語る時も、心のままにそうしたのです。

実際、この受賞は特別な幸福を僕にもたらしたわけではありませんが、香港の友人達に心から感謝の気持ちを表したいです。
正直な話、僕の映画製作の知識の８０％は香港で得たものです。
香港にはたいへんたくさんの素晴らしい作品にまつわる伝説的人物、監督、アクション監督、などがいます。
みんな、僕にたくさんのことを教えてくれました。僕はその人達に感謝をしたいと思います。

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