2007年2月19日

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瞬く間に、刺馬の北京での撮影を終わりました。
さて、こらからは南に移動します。

数ヶ月前、アメリカのハリウッド外国人記者協会で「SPIRIT」のインタビューを受けていたときのことですが、一人の記者が僕に今まで聞かれたことのなかった質問をしました。
僕はそれにどう答えればいいのかよく分かりませんでした。

彼女はこう聞いたのです。
「最近の7,8年間、メジャーな中国映画は最後には死んでしまう主人公を描いていますが、なぜ皆そのように悲劇的なのでしょうか。」
考えてみると、彼女の言っていることは正しいのです!
「グ リーンデスティニー」ではチョウ・ユンファが演じた役は死にましたし、チャン・ツィイーもそうです。そして「HERO」もしかり。皇帝を救った主人公達は 皆死にました。この作品の後に作られた「ラバーズ」、「プロミス」「The Banquet」そして最近の「黄金甲」、すべて、主人公達が死んでしまい ます。
「刺馬」も同じようなテーマを扱っています。

この記者はさらに、中国の時代劇大作で主人公が全て死ぬのが定石なのか、と尋ねました。
僕はとても面白い質問だな、と思いました。
これは東洋と西洋の文化の違いなのでしょうか。悲劇ならばお金が稼げて、多くの観客もそのような映画を見たいと思っているからなのでしょうか。
喜劇大作が中国で作られることはまれです。
ならば、誰がこのとても面白い質問に答えることができるのでしょうか。僕は完璧な答えを出すことはできません。
27年間の映画製作の中で、僕はヒーローを演じてきました。死なない役です。
でも、「SPIRIT」などの最近のいくつかの作品では、僕が演じた役は早すぎる死を迎えています。
2000年の「グリーンデスティニー」から2007年まで、全てそのような作品になっています。
もし主人公が生きれば、共感を得られないからでしょうか。あるいは英雄的な要素が足りないことになるからでしょうか。僕には分かりません!何かいい意見や答えはありませんか。
皆さん、僕にヒントやアイディアをくれませんか。
中国映画がこの先どうなるか、見守りましょう。

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