2007年7月10日:ジャッキー・チェンとのアクションシーン

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瞬く間に二ヶ月が過ぎ、撮影も半分終わりました。ジャッキーと僕はこのところ2週間、アクションシーンを撮影しています。一緒に映画を撮ろうというアイデ アは、15年くらいまえに遡ります。その時映画を撮っていたら、僕たちの年齢の合計は68才でした。その時から15年後の今、ついに共作の撮影が始まりま したが、年齢の合計は98才になってしまいました。公開されるまでには、100才になっているでしょう。

撮影中、ジャッキーと僕はこの先また共演する可能性があるかどうか話し合いました。しかしもちろん、様々な要素に左右されます。この作品が公開され、観客 の反応がよければ、再び共演するチャンスもあるでしょう。よくなければ、共演はおそらくないでしょう。いくら自分が願っても、ままならないこともありま す。確かに、僕たちはまた共演したいと思っています。でもそれはこの作品を観る人達次第です。

これが人生ですね。人生の中の全てをコントロールできるわけではありません。皆さんが、このアクション作品がどんな映画なのか気にしていらっしゃることと 思います。僕の個人的な感覚では、僕もジャッキーも全力を尽くしました。良い作品かそうでないか、観る人の意見は異なると思います。どんな人も、自分なり の基準や好みに基づいて映画を判断をします。でも、みんながみんな異なる価値基準を持っていたら、映画の質をどう判断したらいいのでしょう。僕の基本姿勢 は、ただ全力をつくすのみ、です。

僕は世界中を回りましたが、人は皆それぞれ異なった反応をします。「ワンチャイ」が好きだという人もいれば、「方世玉」がいいと言う人もあり、また「ロミ オ・マスト・ダイ」や「キス・オブ・ザ・ドラゴン」が好きだという人もいます。映画の質を判断するのに、ある特定の基準を使うのはとても困難なことです。 特に近年、制作費がどんどん高騰する中で、観客に見てもらうために、映画の質を大げさに宣伝することが多くなりました。期待を持って映画館に行き、がっか りして帰ってくるということもあります。しかし期待を持たなければ、結果として映画を見終わった時に、心地よい驚きを感じることができます。だから僕は、 映画は期待を持たずに観ることの方が好きなのです。

毎日12時間、2人の年齢を足すと100才になろうという老人達が、せっせと働いています。楽な事じゃありません!(笑)これからの二ヶ月間は最後の仕上げにかかりきりになると思います。来年この作品を観る時に、皆さんそれぞれが評価をしてください。