2007年9月3日:僕の善意
この一ヶ月の間、僕は横店と上海を4回往復し、週末をすべて使ってワン基金の宣伝を行いました。毎回往復には車で10時間かかります。4月19日の公式発 足以前のワン基金の準備が妊娠期間のようなものだとすると、以降の時期は出産と育児のようなものです。
僕は最前を尽くして、あらゆる手段や窓口を通し、ワン基金の理念を多くの人が理解し支援してくれるよう、普及につとめてきました。6日間の撮影後の1日は 実際とても重要な日です。本当に僕は休養するべきなのです。でも、物事はそのようには動いてくれません。やらなくてはならないことがたくさんあるのです。 ボランティア活動とは、慈善的な考えを自分の時間を使って広めることを意味します。妻や子供達の顔を3ヶ月も見ていませんし、撮影が終わっても、ワン基金 のための仕事はまだまだたくさんあるのです。
実をいうと、ときどき僕は疲れを感じます。8月12日の上海ワン基金杯自動車レースの後、横店に帰る道中、ジャッキー・チェンのCDを聞いていました。 「僕の善意」というタイトルの歌を何回も聴きました。歌詞は一人の男の恋人に対する誠実さを歌ったものでしたが、「女性」という言葉を「家族」という言葉 に換えてみると、心に深く感じるものがあり、涙が止まりませんでした。時々人々に、「僕は本当に最善の努力をしているんだ」と伝えたくなることがありま す。横店に戻ってジャッキーに会い、「君の歌のせいだよ!君の歌の「僕の善意」が僕を半日泣かせたんだ!」と言ってやりました。一つの歌の歌詞が心にしみ 入りました。みなさんも同じような体験があるのではないでしょうか。
大事なのは結果よりもむしろ、過程です。最近の2作の映画を撮りましたが、その合間の時期は宣伝や慈善活動に追われ、大変でした。僕はいつも言っています が、大きな勇気が過程では必要です。勇気は、物質的、金銭的に得るものよりも遙かに大きいものです。これはおそらく仏陀の大いなる慈悲の一部でしょう。僕 はいつも「全身全霊を傾けて人々のために何かをしなさい」と言っています。それがたいへん疲れることであっても、僕はがんばります。将来、ワン基金の成長 とともに、もっと時間を費やしてがんばるつもりでいます。